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高性能なパソコンの購入、CAEソフトの購入、毎年かかる保守管理料、使用者のトレーニングなどの手間を考えてCAEの利用を諦めていませんか?
10年前ならば1晩計算に必要だった大型、複雑な構造物のCAEも、並列コンピューティングを使えば1時間もかからずに解析することが可能になりました。豊富な経験に基づく3Dモデルの設計アドバイスはもちろんですが、いかに解析精度を高めるか、博士を含むエンジニアリングチームによる解析支援、低コストで誰でもCAEが活用できる環境整備、を追求し続けています。
並列コンピューティングによるCAE受託サービスだけではなく、解析を専門にする博士からのアドバイスなどにより、お客様の設計効率化、CAE導入によるエンジニアリング強化を支援します。
並列コンピューティングを活用したCAE
コンピューター関係の用語で有名な、「ムーアの法則」では「18ヶ月で集積回路上のトランジスタの数が2倍になる」ということが示されています。Windows98やXPの頃からパソコンを使っている方であれば、メモリやHDDの容量、CPUの性能が格段に向上していることを実感していると思います。
ムーアの法則に従って、どんどんパソコンの性能は向上します。そのため、現時点で最高性能のパソコンを購入しても、数年すると時代遅れになってしまい、10年後には性能不足でOSのサポートも終了しているため、CAEで活用するには厳しいかもしれません。
「解析に時間がかかる」
「メッシュを細かくするとメモリ不足で計算が止まってしまう」
「解析に使うパソコンを毎年買い換える余裕がない」
「設計の効率化が明確でなく、達成感がない」
このような課題は、KDYエンジニアリングの並列コンピューティングによるCAE受託サービスを利用すれば解決できます。3DCADによるモデリングから解析までのコンサルティングをプロのエンジニアに任せるという選択肢もご検討ください。
3DCADによるモデリングから並列コンピューティングを用いたCAE、実験結果との整合を取る作業まで一貫して対応いたします。もちろんお客様の作成した3DCADデータを解析に取り込むこともできるため、お客様に合わせた最適な方法をご提案します。
並列コンピューティングを利用したCAEを行うため、大規模、複雑な形状でも解析が可能です。1台のパソコンではメモリ不足で止まってしまう計算も、計算に使用するコア数を増やすことで高速処理、解析精度の向上を可能にします。
解析を行うエンジニアは、製造業で複合材の開発者、ゼネコンの耐震設計経験者など、プロフェッショナルな経験を保有しています。更にドイツのエンジニアリング会社と提携することで、製造分野で世界トップレベルのドイツ産業界で蓄積した経験と知見を、日本の製造業にも適用できます。
設計図
3DCAD導入
強度計算式だけではお客様にメリットを説明することが難しく、応力を可視化できるCAEを利用すれば設計を担当されるお客様以外にも、分かりやすく説明できると考えたことが応力解析を始めたきっかけです。
勤務していた会社では設計に2DCADを使用していたため、3DCADの導入とFEMソフトの選定を同時に進めて構造解析を始めました。最初は予算がないため、無料で使えるソフトウェアを探すところから始めました。パソコンも当然グラフィックボードが搭載されておらず、メモリの容量不足で計算が途中で止まってしまうことが多く、細かいメッシュが作成できず解析精度を上げることができないことに苦労していました。
それでもなんとか構造解析を行い、応力を可視化した図面と一緒に設計資料を提出すると、お客様から高い評価をいただき、多くの仕事を受注することができました。
無料で使えるCAEソフトを利用していましたが、メッシュサイズを細かくするとメモリ不足で止まってしまうため、解析精度を下げて構造解析を行いました。当然、解析結果はあまり正確ではなく、また対象物が大きくなると解析できなくなるため、なんとか改善する方法を探し始めるようになりました。
クラウドベースで使用するソフトウェアが増えてきたことと、CAEが並列コンピューティングと相性の良いことに目をつけ、並列コンピューティングを活用したCAEの受託サービスでものづくりを支援したいという思いからKDYエンジニアリングを立ち上げました。
並列コンピューティングの活用により、計算に複数のコア数が必要な流体解析にも対応できるようになり、応力解析、熱解析、流体解析、振動解析など解析できる範囲を広げています。
CAEの将来性に目をつけ、独立して並列コンピューティングによるCAE事業を2016年に開始しました。最初は応力解析だけでしたが、熱解析、流体解析、振動解析などの分野も対応することで、多くのお客様の課題解決に貢献しています。
分野 | 対象物 | 目的 | 解析の種類 |
---|---|---|---|
発電所 | 冷却水配管 | 振動対策 | 応力解析+振動解析 |
製造業 | 筐体設計 | 強風時の風圧対策 | 応力解析 |
半導体工場 | 空調 | 最適なエアフロー | 流体解析 |
製造業 | 複合材燃料タンク | 繰返し荷重の評価 | 振動解析 |
3DCAD・CAEソフトウェアや3Dプリンターはアメリカ企業やヨーロッパ企業が開発した商品・製品が多く、英語のバリアが存在しているためか、日本企業は技術導入の面では海外企業の後塵を拝することが多いように思います。
KDYエンジニアリングはドイツのエンジニアリング会社と提携することで、海外での成功事例・経験を活かしたCAEを行います。3DCADを使っていないお客様には、3Dモデルの制作から支援、導入のコンサルティングも行います。
常にお客様視点で考えることから、並列コンピューティングを利用したCAEサービスが誕生しました。短時間・高精度の解析を低コストで行うことが可能になり、CAEをもっと身近に、そして誰でも利用できる環境を整えることに成功しました。さらに並列コンピューティングの増強を継続して行うことで、将来はもっと低コスト、高性能のCAEが使えるようになる予定です。
解析結果はオープンソースのソフトウェア「ParaView」上で見ることができます。「ParaView」はアメリカのロスアラモス国立研究所とKitware社が開発したソフトウェアで、無料でダウンロードできます。お客様が希望される場合は、「ParaView」で見ることのできるデーター形式に変換して、解析結果をお渡しします。
「ParaView」を使えば応力等を可視化して表示できるので、お客様が3Dモデルを回転させながら解析結果を確認できます。3DモデルもSTEPファイルまたはIGES形式のデータでお渡しできるので、お客様の設計に役立てることができます。
イスのミーゼス応力
応力を可視化して表示
上例のイスは100kgの人が座った場合のミーゼス応力を可視化しています。「ParaView」を使えば、お客様自身で3Dモデルを回転させながらイスの裏側の応力の高い箇所を確認するといったことも可能です。KDYエンジニアリングが作成する報告書に掲載する画像は静止画になるため、お客様が3Dモデルで確認されると、より有効に解析結果を活用できます。
KDYエンジニアリングでは、CAEによる設計支援サービスを行っています。CAEを使いこなすのは難しそうだと感じているお客様をトータルサポートでお手伝いします。
3DCADによる対象図形の作成から解析と解析結果の評価を組み合わせたサービスを1件10万円~のお得な価格でご利用いただけます。
解析の対象形状や設計の目的についてお気軽にご相談ください。構造解析・熱解析・流体解析などのサービスを組み合わせて、最適な解析をご提案いたします。